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映画「I’m Not There」
Tuesday, January 01, 2008
トッド・ヘインズ(Todd Haynes)監督作。
同作品はフォーク音楽の象徴、ボブ・ディラン(Bob Dylan)の伝記映画。6人の登場人物を通じてディランを描く野心作だ。ディランはどこにでも存在する人物として描かれる。監督は、映画は「夢のように頭をよぎる」作品で、観客にはディランの史実に固執せず、身を任せて観て欲しいと語った。

映画はマーカス・カール・フランクリン(Marcus Carl Franklin)演じる、自称ウディ・ガスリー(Woody Guthrie)という黒人孤児の登場で始まる。続いてケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)が男役を演じる人気上昇中のミュージシャン、ジュード(Jude)。ジュードは反戦歌を捨てロックに転向する。リチャード・ギア(Richard Gere)はなぞめいた人物ビリー(Billy)を演じる。ディランの人生と時代をそれぞれの登場人物が対照的に演じ、ディランがミュージシャン、大スター、カウンターカルチャーの象徴、信仰を新たにしたキリスト教徒、ディラン自身へと大きく変化した時代を呼び起こす。

Bob Dylan自身は出演しない以上、音楽をもっと前面に押し出して上手に聞かせて欲しかった。ほとんどの人は私のようにボブ・ディランの伝記映画を期待して観に行くのだと思うけど、ディランの伝記映画というよりはヘインズ監督の前衛的映画を観たという印象ばかりが残った。ケイト・ブランシェットは確かに似ていたけど、やっぱり女性なのが見え見えでなんだか興ざめだった。

リチャード・ギアのでてくる昔の時代の絵や質感はとても念入りに撮影されていて綺麗だった。けど必要以上にアーティスティックな要素を取り入れすぎているような気がする。FOXでアーティスティックですごく絵は綺麗だけどちっとも面白くなかったドラマ「Carnivale」を思い出した。
posted by Miki @ 11:44 PM  
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Name: キースママ
About Me: 2002年にロサンゼルスにやってきました。なんのかんのといいながら、もう6年になります。現在ゲームの出版社で翻訳の仕事をしています。
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